タムロンは,メガピクセルの近赤外光域対応,望遠バリフォーカルレンズ「Model M13VG555IR」を2019年6月26日に発売した(ニュースリリース)。価格はオープン。
監視カメラ市場では,高画質・高感度を両立した1/3型,1/2.8型センサーが標準化されてきており,それに対応した標準域や望遠域をカバーするバリフォーカルレンズが求められている。そこで同社は,近赤外光域対応モデルの1/2.7型 5-55mm F/1.6バリフォーカルレンズを開発した。
この製品は,非球面レンズや特殊硝材LD(Low Dispersion:異常低分散)レンズの採用と,高度な光学設計技術により,メガピクセルカメラに対応する高画質を実現した。また,開放F値をF/1.6とすることで,メガピクセルでありながら暗所での使用を可能にした。さらに,需要の高い5-55mmの焦点距離をカバーし,コンパクトなサイズでありながら,望遠端では55mmの焦点距離を確保している。
最新の光学設計に基づくレンズ素材選定やレンズ加工精度の向上により,色収差補正や近赤外光域の性能と周辺解像を大幅に改善し,高度に昼夜メガピクセル監視を実現する。可視光域だけでなく近赤外光域もメガピクセルの画質を達成し,これにより可視光と近赤外光が入り交じる夜間においても,隅々まで被写体をクリアに撮影することが可能となったという。
逆光特性を改善するため,同社独自のマルチコートを採用。最新のシミュレーションにより,さまざまなセキュリティ市場での使用条件を想定した検証を行ない,問題となるゴースト,フレアを徹底的に補正したとしている。