ニコンは,コンピュータービジョンおよびディープラーニングに関するソフトウェアを手掛ける,カナダのベンチャー企業wrnch,Inc.(wrnch:レンチ)へ7.5百万米ドルの出資を実施した(ニュースリリース)。
同社はwrnchとのリソースを組み合わせることで新たなシナジーを創出し,映像事業の領域を拡大できると判断したため,今回の出資を決定したという。
wrnchは2014年に設立,ディープラーニングを用いて,コンピュータで人間の動きや活動を把握・分析するツールやSDK(Software Development Kit:ソフトウェア開発キット)を開発・提供している。強みである姿勢解析技術を活かし,大手エンターテインメント企業や通信会社などへの技術提供,協業を行なっている。
今後は,ニコンの光学技術およびニコンの子会社であるMark Roberts Motion Control Limitedの自動追尾撮影技術と,wrnchの姿勢解析技術などを融合することで,主にスポーツ市場における自動撮影ソリューションの強化を図っていく。またAIなどを活用して,新たな映像体験の提供を目指すとしている。