KDDIは,5G時代における新たなコミュニケーションシーンの創出や空間コンピューティング(Spatial Computing)への取り組みに向けて,スマートグラス「nreal light」を活用した実証実験パートナー第1弾として,メルカリが参画することを発表した(ニュースリリース)。
KDDIは,中国のnreal(エンリアル)と日本国内におけるXR技術を活用したスマートグラスの企画開発および日本展開を共同で推進する戦略的パートナーシップを締結している。
今回の実証実験では,nrealが開発した「nreal light」をベースに,今後の5G普及がもたらす変化を見据え,XR技術による時間と空間を超える体験の創出に向けて,メルカリと共にこのスマートグラスを活用したサービスを開発していくという。
このスマートグラスは単体で使用するものではなく,USB-TypeCケーブルでスマートフォン,または米クアルコムのチップセット「SnapdragonTM845」搭載の「nrealコンピューティングユニット」に接続することにより動作する。スマートグラス本体の軽量化や,安全性の確保,稼働時間の延伸を実現するほか,位置トラッキングにも対応したAR・VRアプリケーションを利用できる。さらに,52度の広い視野角に加えて,わずか88gという従来のスマートグラスにない軽さを実現しているという。
また,メルカリの自社研究開発組織「mercari R4D」がKDDIの提供した開発環境を活用し,このスマートグラスに最適化したメルカリの類似商品検索アプリ「Mercari Lens」(気に入った物を見つけた際に人差し指を物に指すだけで,メルカリに出品されている類似商品を検索し,販売価格等の情報を表示するスマートグラスに最適化したアプリ)のプロトタイプ版を,2019年6月27日に開催されるKDDIの法人向けイベント「KDDI 5G SUMMIT 2019」にて展示およびデモンストレーションを行なう予定。