マクセルは,投写画面に直接描画ができる電子黒板機能を搭載した高輝度4,200 lmのレーザー光源超短投写液晶プロジェクター「MPTW4011J」を,2019年7月より発売する。電子黒板機能を搭載しないモデル「MP-AW4001J」も同時に発売する(ニュースリリース)。どちらも価格はオープン。
学校におけるICT環境の整備が加速し,大型提示装置として電子黒板機能を搭載したプロジェクターが採用され,今後もさらに導入が進むと期待されている。
今回発売するプロジェクターは,約20,000時間の長寿命レーザー光源を採用し,信頼性の向上を実現した。また,4,200lmと高輝度化し,明るい教室でも見やすい映像を投写するという。また,描画サイズも110型まで拡張した。映像投写のみの場合は,最大130型の投写ができる。
この製品は,3LCD(液晶)方式とレーザー光源を組み合わせた独自開発の光学エンジンにより,高効率に高輝度映像の投写が可能。レーザー光源や蛍光体ホイールを密閉化することで,ほこりによる輝度低下や故障のリスクを低減し,長時間にわたり明るく鮮明な映像を投写することができるという。
光源寿命は標準モードで約20,000時間,ロングライフモードでは約50,000時間の長寿命化を実現した。本体内部へのごみやほこりの侵入を抑制するために3種類の静電フィルターを組み合わせ,集塵能力を高めたエアーフィルターを採用した。エアーフィルターの清掃間隔も約20,000時間で,メンテナンスの負荷を軽減している。
電子黒板機能では,描画のほか,パソコン画面の操作やプロジェクターの操作も画面上からインタラクティブペンで行なうことができる。「マルチペン」機能により最大6本のインタラクティブペンで同時に書き込みができるほか,別売の「フィンガータッチユニット」と組み合わせることで,指で直接書き込むことも可能。
また,パソコンと接続しなくても投写画面に書き込める「PCレス描画」,画面上の描画ポイントの位置合わせがリモコンから簡単に行なえる「オートキャリブレーション」,投写画面のひずみを補正する「コーナーフィット」,リモコン操作でフォーカス調整ができる「電動フォーカス機能」などの機能も搭載している。
インタラクティブペンにはペン機能と消しゴム機能を切り替えるボタンがついており,書き直しできるほか,画面上のアイコンにタッチすることで操作が行なえる。アイコンは使いやすさを重視し,シンプルでわかりやすいデザインと配列を採用したとしている。