ニデックは,眼科用YAGレーザー手術装置の新機種「YC-200 S plus」,「YC-200」の販売を開始した(ニュースリリース)。
眼科用YAGレーザー手術装置は,主に後発白内障(白内障手術後に発生する水晶体後嚢の混濁)の治療や,緑内障の治療に用いられる。
「YC-200」は集光性の高い光学特性を持つレーザーを搭載することで空中プラズマ閾値1.6mJ以下を実現し,少ないエネルギーでの照射が可能。加えて,従来機と同様エイミング光に対してフォーカス位置の移動を1000μm(後房側500μm~前房側500μm)の広い範囲で設定できるため,さまざまな症例への対応が可能となる。
「YC-200 S plus」は上記の機能に加え,SLTと呼ばれる開放隅角緑内障の治療に用いられる,線維柱帯への低侵襲でのレーザー照射機能を搭載。SLT治療は照射痕が残らないため,照射の進行状況や結果を表示して術者をサポートするSLT-NAVI機能を搭載するなど,術者にとって使いやすい装置を目指したという。