東陽テクニカが国内総代理店を務めるベルギーXenomatiX N.V.(XenomatiX)と,AGCグループ企業のベルギーAGC Automotive Europe S.A.(AGC Automotive Europe)は,「自動車用フロントガラス一体型 LiDAR」を共同開発していることを明らかにした(ニュースリリース)。
車内に搭載できるLiDARは現在市販はなく,主に車両のルーフに搭載するのが一般的。しかし,雨や雪などの悪天候時には,LiDARから出力されたレーザーが雨粒や雪粒に反射し,測定したい対象物との距離を誤検出してしまう。
また,LiDARを車内に搭載しようとする場合は,レーザーがフロントガラスで減衰してしまうため,測定したい対象物からの反射光を検出することが困難であるという課題がある。
これらの課題に対応すべく,XenomatiXとAGC Automotive Europeは,赤外線LiDAR光を透過するAGC Automotive Europeの自動車用フロントガラス「WideyeTM」の背後に,XenomatiXのLiDARセンサーを一体化する,ADAS(先進運転支援システム)ならびに自動運転用次世代統合型LiDARセンサーの共同開発を進め,現在,最終段階にあるとしている。
東陽テクニカは,True-solid-state LiDAR技術のプロバイダーであるXenomatiXの日本総代理店として,True-solid-state型マルチビーム方式の周辺環境計測システム「XenoLidar」を昨年9月より販売している。