三菱電機は,フィリピンにおけるファクトリーオートメーション(FA)システム事業強化の一環として,同社子会社であるセツヨーアステックと,同社FA機器の現地販売代理店Integrated Factory Automation Inc.(IFA)との3社の共同出資により,MELCO Factory Automation Philippines Inc.(メルコ・ファクトリーオートメーション・フィリピン)を設立する(ニュースリリース)。
フィリピンにおけるFA市場は,電機・電子・食品産業を中心に堅調に推移しており,積極的な社会インフラ投資により,今後もさらなる成長が見込まれている。同社は,IFAの販売代理店事業を統合し,2019年6月から新たな体制で,同社FA製品の販売・サービスを開始する。これにより,2025年度にフィリピンでのFAシステム事業の売上高30億円を目指す。
これまで同社は,IFAなどの現地販売代理店を通じて電機・電子・食品を中心とした製造業にFA製品の販売・サービスを行なってきた。今回,新会社を設立し,自動化・IoT化ニーズに対応したソリューション提案やグローバルに連携したサービスを強化することで,フィリピンでの顧客満足度向上とFAシステム事業の強化を図るとしている。
新会社のメルコ・ファクトリーオートメーション・フィリピンは,従業員数約60名,フィリピン国内におけるFA機器・放電加工機・板金レーザー加工機の販売・サービスおよびCNCのサービスを行なう。
セツヨーアステックは,1964年設立,従業員数約140名,アジアを中心としたFA関連機器,高低圧受配電制御機器,映像・情報機器,半導体・電子デバイス製品,電子部品,各種産業資材の販売および調達のほか,フィリピンをはじめとした同社FA製品の輸出業務および現地代理店支援を行なう。IFAは,2009年設立,従業員数約40名,フィリピン国内における同社FA機器の販売,サービスを行なっている。