日亜,東大に「光量子情報処理学」講座を設置

東京大学は,日亜化学工業の寄付により,2019年4月1日に「光量子情報処理学」寄付講座を設置する(ニュースリリース)。

次世代情報通信・情報処理技術として,量子コンピューターが世界中で精力的に研究されている。東京大学では,量子テレポーションを用いた画期的な光量子コンピューター実現法を発明し,その実現に向けた研究開発を行なっている。

設置する講座は古典コンピューターの性能を越えた光量子コンピューター実現に向けた研究開発を目的とし,さらに,それを実践するプロフェッショナルを育成するため,光量子情報処理学を構築する。

この研究で得られる成果により,光量子コンピューター実現が大きく近づき,具体的な開発ロードマップが作製されることを期待する。また,日本独自方式の光量子コンピューターのコンセプトが固まれば,情報産業における我が国の国際競争力が高まり,さらに,日本人だけでなく留学生も含め,この成果により育成されたプロフェッショナルが世界の情報産業においても指導的な役割を果たし,国際貢献を図ることも期待されるとしている。

講座の構成は以下の通り。
・代表教員 古澤明教授(物理工学専攻)
・協力教員 高橋浩之教授(総合研究機構),香取秀俊教授(物理工学専攻)
・特任教員(新規雇用)2名
■ 講座期間 5年
■ 寄付申込額(年間)50百万円 (総額250百万円)

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