パナソニックは,「i-PRO EXTREME」(アイプロ エクストリーム)シリーズの新製品として,赤外線照明を標準装備したPTZ(パン・チルト・ズーム)ネットワークカメラ2機種を2019年7月より発売する(ニュースリリース)。
この2製品は,従来のPTZ(パン・チルト・ズーム)カメラの機能に加え,赤外線照明(LED)を搭載している。これにより,明るい昼間だけでなく,夜間,照明の一切ないゼロルクスの場所でも監視を行なうことができる。
例えば,都市部から距離をおいた工場などの外周や構内,大規模な駐車場,変電所,送電所などの設備,河川の水位監視,さらには道路,市中監視においても,効果を発揮することができるという。
一般的に,夜間,照明の無い場所では,被写体にオートフォーカスで焦点を合わせることが難しくなる。さらに,監視対象となる被写体のある場所が暗く,かつ,その手前などに街灯の光がある場合,赤外線を照射しても焦点を合わせることが困難になるという課題があった。
この2製品は,周辺にある光の影響を軽減し,監視が必要となる被写体のある暗い場所にも焦点を合わせやすくすることで課題を克服し,夜間の環境下においても優れた映像での監視を実現した。
また,「WV-X6533LNJ」に搭載している最大40倍の光学ズーム機能により,画質を損なうことなく離れた場所にある被写体をより正確に捉えることができるという。赤外線照明と光学40倍ズームにより,夜間や照明の無い場所でも,350m先の被写体を視認することが可能となり,1台のカメラで広範囲の監視を実現する。なお,「WV-S6532LNJ」は,22倍光学ズーム,赤外線照明到達距離100mとしている。