NTTデータは,量子コンピューターおよび次世代アーキテクチャの特性を踏まえた活用方法の提案と,業務要件に基づいた検証・評価を行なう,量子コンピューター/次世代アーキテクチャ・ラボのサービスを1月25日より開始した(ニュースリリース)。
このサービスでは,「数理最適化」と呼ばれるデータ分析の高速な処理を得意とする「量子アニーリング方式」を中心に,ハードウエア・ソフトウエアを開発している複数の企業の協力のもと,実機を用いた検証を行ない,最も効果的な活用方法を提案する。また,汎用的な計算が可能な「量子ゲート方式」に関しても活用に向けたサービス展開を,順次行なっていく予定。
サービスは複数の企業の協力を得て,量子アニーリング等のマシンの机上検証,および,実機を用いた検証を行ない,最も効果的な活用方法を提案する。
・CMOSアニーリングマシン (日立製作所)
・D-Wave 2000Q (D-Wave Systems, Inc.)
・デジタルアニーラ クラウドサービス(富士通)
・LASOLV(日本電信電話)
同社は今後,これまで高速化が困難であった問題を短時間で解くことができると期待されている量子コンピュータおよび次世代アーキテクチャの計算力を生かして,金融業界や交通・物流業界,製薬・化学業界をはじめとするさまざまな分野において,2020年度末までに20件のサービス提供を目指すとしている。