日亜化学工業は,照明用LEDの新商品として,「調色COB(Chip on Board)シリーズ」を2018年11月から発売する(ニュースリリース)。
近年,生活をより豊かにするため,生体リズムに合わせた色温度の選択など,光環境を適切にすることが注目されている。これを実現する方法としてこれまで調色仕様の灯具には,既存のLEDパッケージ製品を複数個基板に実装する手法が一般的に採用されていた。
その方法では基板の設計自由度が高い反面,各LEDパッケージの発光色を混ぜる(混色性を良くする)工夫が必要となり,特に配光角を絞った灯具の実現が困難だった。今回発売を開始する同商品はこの課題を解決し,調色灯具を簡易に実現出来るという。
この商品は,季節,時間,目的に合わせた色選択が可能になるため,店舗用スポットライトに,また生体リズムに合わせた色温度の変更が可能となるため住宅用ダウンライト等に適している。さらに,従来の調色灯具においては混色性が課題となり達成出来なかった灯具デザイン(灯具サイズ,狭配光角等)を可能とする。
同社はこの商品により,照明器具の可能性を広げ,新しい光環境の創出に寄与することが期待できるとしている。