独Baslerは,英Qualcomm製「Snapdragon 820」を搭載した英リナーロ製Linux対応画像信号プロセッサー(ISP)を活用し,dart MIPI対応BCON搭載モデルの評価やエンベデッドビジョンシステムへの組み込みを簡単に行なうことができる開発キットを新たにリリースした(製品ページ)。
この開発キットには,解像度5MPのdart MIPI対応BCON搭載モデル,クアルコム製「SoC Snapdragon 820」搭載の開発用プロセッシングボード,96Boards仕様のメザニンボードのほか,レンズ,ケーブルなどの必要なアクセサリーもすべてセットになっており,システムの構築と評価を簡単かつスムーズに行なうことができるという。
さらに,ボードサポートパッケージや業界内で定評のあるpylon Camera Software Suite,Linux対応のドライバーパッケージ(リナーロ製)がインストールされているため,追加の調整作業も必要ない。接続方法には便利なプラグアンドプレイ方式を採用しており,USB3.0などと同じように使用できる。
dart MIPI対応BCON搭載モデルは,ホスト側のISPで画像を前処理するため,画質に影響を与えることなく撮影効率を向上させ,システムのムダを省くことが可能。しかも,エンベデッドシステム向けにMIPI CSI-2に対応させながら,マシンビジョン業界の信頼性の高い規格と便利な機能も導入するという独自のアプローチを採用してオリジナル,少ない労力で優れた画質と耐久性を有する産業用途に適したエンベデッドビジョンシステムを構築することができるとしている。