ブイ・テクノロジーは,海外大手メーカーから,フレキシブルマイクロLED用の製造装置を受注したと発表した(ニュースリリース)。
マイクロLEDディスプレー(以下:μLED)は,10μm~100μm程度の微小なLEDを画面上に精密に配置し映像を作り出すディスプレー。赤,青,緑に発光する3つのLEDからなる画素が数百万画素,精密に配置されている。有機ELディスプレー(OLED)等の従来のディスプレイと比較してハイコントラスト,高輝度であり鮮明な映像表示を可能とする次世代のディスプレーとして注目されている。
しかし実用化の課題として量産技術がある。例えば,μLEDの4Kディスプレー(3,840×2,160 画素)を量産する場合,830万画素×3色=2,490万個という膨大な数のLEDを精密かつ非常に短い時間で配置する技術が必要となる。
同社はかねてより,高画質かつ生産性の高いフレキシブルμLEDとその生産技術の研究を重ねてきており,UV発光するマイクロLEDを独自のリブ構造と蛍光材料により色変換し,高精細な映像を実現するとともに屈曲性能を備えたフレキシブルディスプレーの基本技術を考案した。今回,その内容が評価され,この技術を用いたμLED製造ライン用のレーザーリフトオフ装置とLED移載装置を受注したという。
同社ではマイクロLEDとその製造技術についての講演を,12月12日から名古屋国際会議場にて開催される「IDW ’18- The 25th International Display Workshops 」にて講演する。