オリンパスは,東京大学発のベンチャー企業であるエルピクセルの第三者割当増資を引受けることで合意し,エルピクセルとの間で株式引受に関する契約を締結した(ニュースリリース)。
オリンパスは,AI・IoT分野を戦略的注力領域にあげ,医療領域と科学領域において,その関連製品・サービスを提供することに注力してきた。
エルピクセルは,ライフサイエンス領域の画像解析ソフトウェア・システムに強みを持つ東京大学発ベンチャー企業として,医療画像診断支援技術の研究開発に注力しており,これまでにもオリンパスの内視鏡/顕微鏡画像診断支援のAI技術開発において,両社による共同研究を進めてきた。
エルピクセルが,ソフトウェア・システムの開発・製品化を加速させるべく第三者割当増資を検討する一方で,オリンパスは,エルピクセルのAI技術は同社の事業領域に親和性が高く,両社の保有する膨大な画像情報を活用することにより,オリンパス製品のAI技術開発を強化することが可能と判断した。
今回の第三者割当による新たな出資に伴い,両社は,今後の業務提携も視野に入れ,新たな協力体制についても協議を進めていく。また両社は、早期にAI支援製品を導入することにより、医療、科学領域において効率的な画像診断支援に貢献していくとしている。