パナ,水銀ランプ終了でLED照明器具の営業を強化

パナソニックは,水銀に関する水俣条約に対応し,2020年6月末をもって水銀ランプの生産を終了すると発表した(ニュースリリース)。

2013年「水銀に関する水俣条約」が,国連環境計画の外交会議で採択・署名された。これにより,水銀を使用した一般照明用の高圧水銀ランプについて,水銀封入量に関係なく,製造,輸出,または輸入が2021年から禁止される。同社はこの動きに先行し,2020年6月末に水銀ランプ31品番の生産を終了する。

この機に,水銀ランプ終了の専用ホームページ開設や,各種説明ツールの作成などで市場への情報発信を強化するとともに,水銀ランプ市場での置換可能なLED照明器具の品ぞろえの強化により,LED照明器具へのリニューアル提案をさらに積極的に進めていく。

照明器具の本体を交換せずにランプだけをLEDに交換する場合には,安全性や組み合わせについて注意が必要となる。また,照明器具にも寿命があり(適正交換時期は10年),内部では安定器やソケットなど給電部品の劣化が進んでいる。さらに,照明器具の省エネ率も向上しており,ランプと器具を一緒に交換することで大きな省エネ効果が得られるという。

そのため,同社は今後,より省エネ性が高く,長寿命で,瞬時点灯が可能なLED照明器具への移行を推進する。特に,水銀ランプが多く使用されている工場・倉庫・体育館・球技場・駐車場・街路・道路などの市場向けについては,LED高天井用照明器具や,LED高天井用ダウンライト,LED投光器,LED街路灯,LED道路照明器具など,高効率なLED照明器具の普及を加速するとしている。

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