米コーニングインコーポレイティッドは,カバーガラスのポートフォリオである2つの新製品,「Gorilla® Glass DX」および「Gorilla® Glass DX+」の追加を発表した(ニュースリリース)。
新製品は「Gorilla® Glass 6」に続いて発売されるもの。新製品の組成は既存製品「Gorilla® Glass SR+」から発展しており,Gorilla Glass製品と組み合わせて用いることができるため、モバイルデバイスメーカーが抱える設計上の課題にも最善の対応ができるとする。現時点では主にウェアラブルデバイスへの導入が進められているが,より大型デバイスへの導入に向けた開発も行なわれているという。
同社の消費者を対象とした過去7年間の調査の結果,約半数がカバーガラスに求める機能として,可読性(readability)を挙げている。しかし,それと引き換えに耐擦傷性と耐久性が低下することは許されない。新製品はどちらも優れた可読性に加えてシリーズ最高の耐擦傷性・本質的なタフさを備えており,現代の最新モバイル向けディスプレーに最適な製品だとしている。
新製品はいずれも標準的なガラスと比べて表面反射率を75%向上させるとともに,同じ画面の明るさの条件下で,表示コントラスト比を50%アップさせ,ディスプレーの可読性を高めている。光学的透明性に関するこれらの改善は,バッテリーの長寿命化にも寄与する。
これら2つの製品は,耐擦傷性レベルが異なる。「Gorilla Glass DX」は,Gorilla Glassと同等レベルの優れた耐擦傷性と強化した光学性能を備える。一方,「Gorilla Glass DX+」は,他の高級カバーガラス材料に迫る最高クラスの耐擦傷性と更なる光学性能を備えているという。