三菱電機は,LED光源からの光を集光・投射する独自のダイレクトプロジェクション方式の光学系を搭載した超小型・高機能な「LEDヘッドライト用光学モジュール」を開発した(ニュースリリース)。
LED光源からの光を集光・投射する独自のダイレクトプロジェクション方式により,光学モジュールの反射面が不要となり,投射レンズの高さを20mmに小型化した。小型化によりヘッドライトの形や配置などのデザイン自由度が向上し,細目や多灯,1灯タイプなど,二輪・四輪を問わずさまざまな車種やグレードのヘッドライトに適用できる。
また,高効率な集光により,一般的なプロジェクター方式と比べて光利用効率が約1.8倍となり,一般的な高さ40~60mmの投射レンズと同等以上の明るさを確保し省エネにも貢献する。
ロービームでは光が届かない領域の歩行者などを車載センサーで検知してスポットビームで照射する機能を搭載。運転者の好みに応じてヘッドライトの配光の色温度を調整でき,夜間の視認性を向上した。また,LED光源の点灯制御により,常にハイビーム走行が可能なADB配光も実現しており,良好な視界を確保できるとしている。
同社では今後,さらなる高効率化・高機能化に向けた研究開発を継続するとともに,同社ヘッドライト用LED点灯装置と組み合わせ,ヘッドライトにおける高機能部品の事業拡大を進めるとしている。