浜松ホトニクス名誉会長の晝馬輝夫氏が,多臓器不全のため3月29日午後死去した。91歳。
静岡県浜松市出身。浜松高等工業学校(現静岡大学工学部)卒。1953年に浜松ホトニクスの前身である浜松テレビの設立に加わり,1978年社長,2004年から2017年まで代表取締役会長兼社長を務めた後,引退後は名誉会長となっていた。光科学技術研究振興財団理事長,浜松光医学財団理事長,光産業創生大学院大学理事長を歴任。中国浙江大学教授,静岡大学名誉博士,浜松医科大学理事。科学技術庁長官賞,藍綬褒章などを受章。
小柴昌俊氏の依頼によって開発した光電子倍増管は,スーパーカミオカンデに設置されニュートリノの観測に成功。2002年に小柴氏がノーベル物理学賞を受賞する陰の立役者となった。葬儀は4月1日に近親者によって行なわれており,後日「お別れの会(仮称)」を開催する予定。