オン・セミコンダクターは,急成長する標準装備の車載カメラ,またはオプション(ビフォアマーケット)の車載DVR市場で採用実績が高い2.1 MP CMOSイメージセンサー「AR0237」のAEC-Q100(米車載用電子部品信頼性規格)完全認定済バージョンの提供を開始した(ニュースリリース)。
安全カメラの需要が増加している。これに対し自動車メーカーは,車載カメラを標準装備品として提供し始めている。この製品は,1080p/60fpsのフルHDビデオと静止画を撮像するアフターマーケット車載カメラで,多くのメーカーに採用されているイメージセンサーのコストを最適化し,車載認定を取ったもの。
このアプリケーションがビフォアマーケットに移行する中,自動車の完全な動作温度範囲(-40°C~105°C)で動作可能で,適切な価格と性能を提供する製品への需要が高まっている。この製品の低照度性能は,「Clarity+™」対応DVRプロセッサと併用することでさらに向上している。同社の「Clarity+技術」は,フィルタリングにより車載イメージングソリューションのSNRを最適化することで,光の捕捉量を倍増できる。
この製品は,ひとつのセンサーで日中のカラー画像と夜間の近赤外線画像を撮像する。高いダイナミックレンジにより,光が変化する環境下でも優れた性能を維持し,これはIRカットフィルタを使用することなく実現されている。なおこの製品は,10mmx10mmサイズのIBGA-80パッケージとなっている。