旭化成エレクトロニクスは,CO2センサー用赤外線LED「AK9700」およびLEDドライバー内蔵赤外線センサー「AFE AK9721」を開発した(ニュースリリース)。
高効率化と快適環境の実現のため,CO2センサーが空調システムに使われている。現在,同社は冷却しなくても動作できる光起電力型素子にCO2の赤外線吸収帯域に通過帯域を持つ光学フィルターを搭載した赤外線センサー (IRセンサー) を量産している。
今回開発した「AK9700AE」は,CO2の赤外線吸収帯域にピーク発光波長をもつ赤外線LED (IR-LED)。高速駆動,高信頼性,小型パッケージを特長とし,CO2センサーの小型化・低消費電力化に貢献するとしている。
また,「AK9721AE」は,赤外線LEDドライバーを搭載したIRセンサーAFE。この製品はAFEのゲインや発光ダイオードの定電流駆動条件をプログラマブルに変更可能で,低消費電流,小型パッケージを特長としている。
既に量産中の製品に加えて新製品を用いることでNDIR (Non Dispersive Infrared) 方式のCO2センサーを容易に構成することができる。NDIR方式のCO2センサーの普及により,空調システムの効率的な運転が可能になり,省エネ効果が期待できる。
同社では2018年1月の量産開始を予定。また,カーエアコンなどに向けた車載対応製品のラインアップも予定している。