ソニーは,新開発の1.25型8Kイメージセンサーを搭載した,8K 3板式カメラシステムを10月に発売する(ニュースリリース)。参考予定システム価格は48,000,000円+税。
新開発1.25型のイメージセンサーを3板式とし,新開発のプリズムと組み合わせることで,高精細な8K解像度(7680×4320)による最大120pの高速撮影や,広色域(ITU-R BT.2020対応)でのHDR制作に対応する。これにより,被写界深度を深く,動体も鮮明に8K映像を撮影できる。
4K映像やHD映像の制作用途にも幅広く使えるよう,8K/4K/HD信号の同時出力に対応。手持ちの4K/HD制作機器と連携したシステム構築もできる。
また,8K映像から任意の4K映像を切り出して運用できる4Kカットアウト機能を搭載た。B4レンズアダプターと組み合わせれば,将来的にはB4マウントレンズが装着できるため,スポーツシーンなど高倍率のレンズが必要な制作現場においても,撮影に適した4Kレンズを幅広い選択肢から選べる。
SDI伝送のほか,ネットワーク経由での映像伝送を可能とする40Gb/s IPインターフェース技術ネットワーク・メディア・インターフェース(自社開発)に対応し,8K/59.94p信号をケーブル1本で制作機器に信号伝送することも可能。
同社は,この商品を日本放送協会(NHK)から製品仕様のアドバイスを受けて開発した。
日本では,4Kおよび8Kの試験放送がすでに開始しており,2018年中には実用放送が始まる予定。同社は,この商品の展開を通じて,4Kおよび8Kの映像制作環境の普及を推し進めていく。