スタンレー電気は,高効率,高信頼性,ハイパワーを実現した赤外LEDを商品化した(製品ページ)。
ピーク波長は855nm,945nmの2種で,それぞれに広指向性タイプ,狭指向性タイプをシリーズ化し,計4種類をラインアップした。
新製品は,現在主流となっている高出力赤外LEDよりも,順方向電圧(Vf)が低く,且つ高出力が可能な素子を採用し,その結果として高効率化を達成した。発光効率(mW/W:赤外光放射束/投入電力)は,850nm帯,950nm帯においても,600mW/Wを越え,世界最高クラスの高効率を実現した。
この高効率化は,発熱の低減にも大きく寄与し,基板温度の低減,放熱機構の簡素化,低コスト化,周辺部材の高密度化も可能になり,搭載機器の小型化,設計自由度の向上に寄与する。
また,基材には高い信頼性が得られるセラミック基板を使用した。設計細部から生産まで,長年に渡る車載用LEDで培った高信頼性技術を盛り込み,民生品,産業機械用途だけでなく車載用途にも十分な信頼性を実現した。
今後採用が広がる,車載向けの各種センシング゙用光源をはじめ,2020年東京オリンピック,パラリンピックに向け整備が進む,インフラやセキュリティ分野,また防災用カメラ光源,生体認証用の光源などに向け,同社ではハイパワー赤外LEDを拡販していくとしている。