ルネサス エレクトロニクスは,ネットワーク監視カメラ向けに,高感度・高解像度な4K対応の848万画素CMOSイメージセンサ「RAA462113FYL」を新たに開発した(ニュースリリース)。
すでに量産中である212万画素の製品と共に,ネットワーク監視カメラ向けハイエンドCMOSイメージセンサとして一般拡販を本格化する。新製品のサンプル出荷を今月から開始し,量産は,2017年12月開始の予定。
ネットワーク監視カメラは,金融機関や交通機関,商業施設向けなどにニーズが増大している。この製品は,これらハイエンド機器で求められる様々な環境下での撮影に適した性能を有しており,ユーザーのシステム性能向上に貢献するもの。
この製品は低照度性能に優れており,月明り環境下でも視認性の高いフルカラー画像を実現した。また,高解像度な4K画像を毎秒60フレーム(60fps)で高速出力により,電子ズームをしても視認性のよい画像を撮像できる。さらに,1ライン毎に,長秒露光データと短秒露光データを別々に出力するLine by Line HDR(High Dynamic Range)モードをサポート。明暗差のあるシーンでも動画撮像が可能となっている。
また,カメラモジュールメーカーと共同で開発した新製品搭載のリファレンスボードを用意しており,同社のCMOSセンサーの性能評価が可能。
今後は,カメラモジュールメーカと連携して,オートフォーカス機能,HDR(High Dynamic Range)機能,広域監視機能,手振れ補正機能など,様々な機能を実現するカメラモジュールを順次提供する。これによりユーザーは,高性能なネットワーク監視カメラの開発期間や開発コストの削減が可能となる。。
同社は今後,ネットワーク監視カメラ向けに,CMOSイメージセンサだけでなく,マイコンとの組み合わせによる監視カメラ向けソリューションも順次拡充し,積極的な拡販活動を展開していくとしている。