住友電気工業は,高速伝送対応フレキシブルフラットケーブル「Type-III WS」がV-by-One US技術仕様に準拠できる見通しとなった為,同サンプルの出荷を開始した(ニュースリリース)。
ザインエレクトロニクスが技術仕様を策定したこの規格は,8K映像の伝送をめざし,1レーン当たり最高16Gb/sの高速伝送速度が規定されている。
同社は,4K映像向けのフレキシブルフラットケーブル量産,高速伝送対応製品の開発に向け,2016年よりザインエレクトロニクスとの協業によりV-by-One USの技術仕様に準拠するフレキシブルフラットケーブルの開発を進めてきた。
今回,1レーン当たり最高16Gb/sを伝送可能な「Type-III WS」の開発に成功し,開発用サンプルの出荷を開始した。本格的な販売開始は,2018年を予定している。
2020年の東京オリンピックを控え,8K映像技術に関連する電子機器需要の増加が見込まれる。同社は,この製品を早期に提供することで各電子機器メーカーの開発加速に寄与していくとしている。