NECライティングは,光源に有機ELパネルを搭載したインテリア照明「LIFEEL Cuel(ライフィールキュエル)」を,2017年7月21日に発売する(ニュースリリース)。オープン価格。
この製品は,パネル全面が均一に発光する面発光のため,LEDや電球のような眩しさがない。また,有機材料特有の幅広い発光スペクトルで,色の見え方も自然な高演色性を特長とする。さらに,紫外線を含まない光で,被照射物の劣化を抑制する。水銀や鉛などの有害物質も使用していない。
厚さ1.2mm,質量18gと,薄さと軽さを兼ね備えた有機ELパネル2枚(光色:電球色3000K)で構成され,パネル寿命は40,000時間(光束維持率70%),定格消費電力は4.5W(両面点灯時),器具光束は100 lm(両面点灯時)となっている。
照明器具の出荷に占めるSSL(Solid State Lighting)化率は,2015年度に86%を達成し,2017年度は95%を超えると予想されているように,LED照明が一般化してきた。LED照明は点光源で高い輝度を特長とするのに対し,有機ELは面発光で薄型軽量,眩しさのない優しいひかりを特長としている。
同社はLED照明の商品開発を始めるのとほぼ同時期から有機ELパネルの研究開発を行なっており,その成果を元に,これからもLED光源とは異なる有機ELパネルの特長を活かした製品を開発し,LED照明と有機EL照明の用途や設置場所に応じた使い分けを提案するとしている。