エドモンド・オプティクス・ジャパンは,20-10の表面品質を備えた「TECHSPEC® λ/20 平面ミラー」の発売を開始した(ニュースリリース)。
このミラーは,反射波面精度を最小化するために,業界屈指の平面度と表面品質のスペックで研磨加工して作られる。入射光に面した側にコーティングが施されているため,ガラス基板を通過することなく光を最小のエネルギー損失で反射することができる。
基板に低熱膨張特性の精密な合成石英ガラスを採用しているため,幅広い温度範囲での使用が可能。45°の角度で設 置した際に,光路を90°曲げる必要のあるアプリケーションに理想的なため,ビームステアリングやレーザー反射アプリケーションなど,様々な精密オプティクス用途に適しているという。
環境や洗浄によるコーティングの損傷を防ぐために,誘電体の保護膜を金属膜上に施しており,コーティング性能にほとんど影響を与えることなく金属膜の耐久性を向上させ,膜の酸化を防ぐ。反射強化アルミコートミラーは,誘電体多層膜を採用し,可視,或いは紫外域での反射率も高める。
反射強化アルミタイプは,450~650nmの波長域において平均95%を超える反射率を備える。銀コートタイプは,500~800nm及び2000~10000nmの波長域において平均98%を超える反射率を備える。保護膜付き銀コートは,曇りやすい銀の性質を緩和することができるため,耐久性に優れ取扱いも容易。
金コートタイプは,700~2000nm及び2000~10000nmの波長域において平均96%を超える反射率を備えるため,近赤外や赤外において高反射率を求めるアプリケーションに効果的。欧州RoHS指令に適合しており,直径10~75mm,及び寸法10×10~75×75mmの48種類を標準で備える。
このミラーは全品在庫販売体制により,短納期での供給が可能となっているという。