凸版印刷は,専用ホログラムをスマートフォンで撮影するだけで真贋の機器判定が可能な新技術を確立した(ニュースリリース)。
自動車部品や医薬品,化粧品業界など偽造・模造被害の深刻化が懸念される業界に向け,ホログラムラベルと真贋判定システムをパッケージ化した新サービスとして,2017年度中のサンプル出荷を目指す。
この技術は,同社が独自に設計・開発した専用ホログラムの光学設計情報と,スマートフォンのカメラで撮影した同ホログラムの高精度な光学分析結果とを比較し,真贋判定を行なうもの。
一般的に普及しているスマートフォンで真贋判定ができるため,消費者自身で購入商品の真贋判定が可能。また真贋判定のための専用機器が不要なため,導入負荷を軽減できる。
例えば,商品の工場出荷時にホログラムラベルを貼付することで,流通・販売・消費・利用の各場面において,スマートフォンで撮影するだけで,誰でも高精度な真贋判定を行なうことができる。
同社はこの技術を用いた真贋判定サービスの開発を進め,2017年度中にテストマーケティングを実施し,2018年度秋よりサービスの提供を開始,2020年までに関連受注を合わせ約10億円の売上を目指す。