東芝は,低消費電力が求められる車載機器の高速通信用に,5pin SO6パッケージの低消費電力フォトカプラ「TLX9310」を製品化し,5月19日から出荷を開始した(ニュースリリース)。
新製品は,高出力の赤外発光ダイオードと高利得・高速の受光ICの組み合わせにより,既存製品に比べて1/4以下の低消費電力を実現した。これにより車載機器での待機時や駆動時の消費電力削減に貢献する。
主な仕様は以下の通り。
動作温度定格: Topr=-40~105℃
低スレッショルド入力電流: IFLH=1.0mA(max)
低供給電流: IDDL,IDDH=0.3mA(max)
データ伝送レート: 5MBd(typ)@NRZ
伝搬遅延時間: tPLH,tPHL=250ns(max)
伝搬遅延スキュー: tpsk=65ns(max)
トーテムポール出力
また,同社は米大手ITアドバイザリ会社ガートナー社の最新レポートにおいて,2015年から2016年にかけて,売り上げベースでシェアNo.1のフォトカプラメーカーと認定された。そのレポートによると,同社は2016年に販売金額ベースで市場シェア23%を獲得したという。