リコーのVCSEL,レーザー学会産業賞受賞

著者: sugi

リコーは,同社が開発した「レーザープリンター用面発光レーザー(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)アレイ」が,一般社団法人レーザー学会第9回産業賞において「優秀賞」を受賞したと発表した(ニュースリリース)。

この賞は,レーザーに関する製品・技術の開発,実用化,普及などにおいて,国内のレーザー関連産業の発展に貢献しうる優秀なものに対して,その功績を称えるもの。

同社は今回,独自技術開発力と販売実績,および,今後高出力化が進むと固体レーザーの励起や加工用光源などへの製品化技術が評価され,最高位の「優秀賞」受賞となった。

同社は,プロダクションプリンターや高速複写機用として必要とされる高画質,高速化を実現するために,VCSEL光源のレーザービームの高密度化,高出力化を図った。世界で初めて40本という多ビームによるレーザー書き込みを成功させ,2011年には自社製品に搭載し,その後も搭載機種を増やしている。

また,VCSEL技術を応用した高出力レーザーの開発も行なっている。レーザー加工機,レーザーパターニング等の表面加工,非熱加工,センシング,といった用途への展開も見据え,さらなるアプリケーション開発を進めていく。

同賞の授与式は,4月20日パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催されている「OPIE’17」展示会の特設会場にて行なわれる。その他の受賞者はこちら

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