NECディスプレイソリューションズは,「ビューライトシリーズ」の新製品として,液晶方式のプロジェクターに初めてレーザー光源を採用した,フィルターレスの液晶プロジェクター「NP-PA803ULJL」(8,000 lm),「NP-PA653ULJL」(6,500 lm)を,2017年5月中旬より順次出荷を開始する(ニュースリリース)。オープン価格。
新製品は,20,000時間の利用を可能とするレーザー光源を採用し,液晶パネルの冷却に密閉循環型冷却方式を採用したフィルターレスの液晶プロジェクターで,メンテンスの手間と経費の削減が可能となっている。また,デジタル,アナログ問わず,全てのインターフェースで10bit信号処理に対応し,さらに,動きに対応したIP変換処理により,動画,静止画のどちらも4K映像をきれいに投写できる。
また,液晶パネルの冷却に独自の衝突噴流を利用した冷却と,熱交換器による冷却を組み合わせた密閉循環型冷却方式を採用した。外気を取り込まない冷却方式のため,フィルターが不要となり,フィルターの掃除や交換などのメンテナンスの工数と経費の削減ができる。さらに,光学系ユニットや光源ユニットも密閉化することで,光学系部品の汚損を防ぎ,高耐久性,高信頼性を有している。
レーザー光源は,蛍光体用とBlue専用を個別に配置し,それぞれを電気的に直接コントロールする独自の光学レイアウトにより,調光の応答性を向上させた。ホワイトバランスが崩れやすいとされる低輝度レンジでも,光源ユニットに対し素早くフィードバックし調光できるので,常に一定のホワイトバランスを維持することができる。
同社では,発売後1年間で,国内・海外あわせて,2機種合計で7,000台の販売を予定している。