シチズン電子は,国内での生産能力を増強するため,総額約20億円を投資し,LEDの新工場を設立する(ニュースリリース)。
同社は,照明用LEDを中心に,小型チップLED,小型スイッチなどを製造・販売しているが,各製品の高付加価値化も進んでおり国内生産能力の拡大が喫緊の課題となっていた。そこで,製造子会社であるシチズン電子タイメルの新工場として,山梨県笛吹市に土地と建物(敷地面積:38,918平方メートル,延床面積:9,317平方メートル)を取得した。
スマートフォンやウェアラブル端末などのモバイル機器においては,小型・薄型化が進み,電子部品への小型化要求が高まっている。新工場では,1㎜角を切る超小型マルチカラーLEDをはじめとした小型チップLEDの他,主力事業である照明用LEDなどを2017年4月より製造する予定。
同社は2018年度を最終年度とした中期経営計画達成のための重点施策として,国内生産拠点の最適化を行なっており,今回の新工場設立により国内の生産能力が2割増強されるという。製品の安定供給体制の実現により,更なる事業拡大を加速するといしてる。