光・量子ビーム科学合同シンポジウム2016開催へ

11月24日と25日の2日間,千里ライフサイエンスセンター(大阪府豊中市)において『光・量子ビーム科学合同シンポジウム2016』が開催される。

http://www.kansai.qst.go.jp/opto2016/

主催は大阪大学(阪大)と量子科学技術研究開発機構(量研機構)。両機関は包括的連携協力協定を締結しており,さらにこの包括的連携協定のもと,阪大レーザーエネルギー学研究センターと関西光科学研究所は,ハイパワーレーザーに関する技術開発及びその利用研究を推進するための覚書を取り交わした。

今回のシンポジウムは,関西光科学研究所が毎年開催してきた光量子科学研究シンポジウムに代わるもので,今後は阪大レーザーエネルギー学研究センターと関西光科学研究所が合同で開催して行くとしている。

第1回目となる合同シンポジウムは,阪大と量研機構の包括的連携協力協定締結を記念して開催するもので,両機関が取り組む研究プロジェクトの最新動向に加え,日本のパワーレーザー戦略に関するパネルディスカッション,研究成果を公開するポスターセッションが展開される。現在,参加者の募集を行なっている。

http://vlda-cons.org/opto2016

なお,プログラムは下記のとおり。

【第1日目】11月24日(木)13:00~17:40

◆主催者挨拶
  西尾章治郎 大阪大学総長
  平野俊夫 量研機構理事長

◆ご来賓挨拶 田野瀬太道 文部科学大臣政務官
◆ご来賓挨拶 大竹伸一 関西経済連合会副会長
・「特別講演」
  Roland Sauerbrey ヘルムホルツ・ドレスデン研究機構長
・「パワーレーザーのグランドチャレンジ:レーザー核融合」
  疇地宏(大阪大学 レーザーエネルギー学研究センター長)
・「量子科学技術における光・量子ビームの役割と展望」
  内海渉(量研機構 関西光科学研究所長)
・「パワーレーザー技術の協奏が生み出す未来社会」
  兒玉了祐(大阪大学未来戦略機構 光量子科学研究部門長)
・「QST・量子線がん治療技術開発プロジェクト」
  野田耕司(量研機構 放射線医学総合研究所長)
・「加速器の新規医療応用に向けた取り組み」
  中野貴志(大阪大学 核物理研究センター長)

◆ポスターセッション1(150件程度)16:20‐17:40

◆18:00~19:30 懇親会
(場所:千里ライフサイエンスセンター 千里ルーム)

【第2日目】11月25日(金)9:20~16:30

◆挨拶 疇地宏 大阪大学 レーザーエネルギー学研究センター長

◆セッションI 「パワーレーザーの最先端」9:25-10:35
・「高出力半導体レーザーによる次世代パワーレーザーと産業応用」
  川嶋利幸(浜松ホトニクス)
・「キロジュール級世界最高ピーク強度レーザー -LFEXレーザーの開発-」
  河仲準二(大阪大学)
・「J-KAREN-Pによる未踏の超高強度場への挑戦」
  桐山博光(量研機構)

◆セッションII 「パワーレーザーが切り拓く未来」10:50-12:00
・「ハイパワーレーザーの開発と産業応用 - ImPACTにおける取組み」
  佐野雄二(ImPACT PM)
・「レーザー粒子加速器開発と未来」
  神門正城(量研機構)
・「大エネルギーレーザーで創る多様で魅力的な極限実験室」
  藤岡慎介(大阪大学)

◆ポスターセッション2(150件程度)12:30-13:20

◆セッションIII「光・量子ビーム科学の拡がり」13:30-14:50
・「レーザーとプラズマで創る次世代加速器」
  細貝知直(大阪大学)
・「高輝度放射光が可能とする時分割測定法」
  片山芳則(量研機構)
・「パワーレーザーとXFELで探る物質の世界」
  尾崎典雅(大阪大学)
・「量子ビーム照射による放射線生物影響研究」
  鹿園直哉(量研機構)

◆セッションIV「パネルディスカッション」15:00-16:20
「パワーレーザー:日本の強みと戦略」 座長:兒玉了祐(大阪大学)
・パネラー:
 神納祐一郎 三菱重工業株式会社 執行役員フェロー
 宮永憲明  大阪大学レーザーエネルギー学研究センター 教授
 岡本隆幸  岡本光学加工所 代表取締役社長
 佐野雄二  ImPACTプログラムマネージャ-
 加道雅孝  量研機構量子ビーム科学研究部門 研究企画室長代理
 伊東正篤  コンポン研究所 専務取締役
 近藤宣之  日本レーザー代表取締役社長

◆閉会挨拶 内海渉 量研機構 関西光科学研究所長