独SCHOTT AGは,スマートフォンのディスプレー保護のほか,家電製品の用途にも適した環境にやさしい超薄板ガラス「SCHOTT AS 87 eco(ショットAS 87 エコ)」を開発した(ニュースリリース)。
ディスプレーを保護するガラスフィルムや指紋センサー用カバーガラスは,通常,化学エッチング技術によって製造される。この方法は,ガラスを薄くする際に,非常に危険なフッ化水素酸を使用する必要がある。
今回同社は,ガラスを薄くするための添加物や有害物質を使わない高度な製造方法を開発した。新たな製造方法によって,溶融したガラスから直接,超薄板ガラスを作ることが可能になった。新製品は,イオン交換法により強化されており,指紋センサー用カバーガラスやカメラのレンズ,タッチパネルなどを傷や破損から守るとしている。