パナソニック,光アクティブコネクタ単方向2chを発売

パナソニックは,機器組み込み用途に適した大容量データを高速で光伝送できる「光アクティブコネクタVシリーズ 単方向2ch」を製品化,2016年10月1日から受注を開始する(ニュースリリース)。

機器内の基板ユニットやモジュール間では大容量データの高速伝送が求められている。光データ伝送は,電気データ伝送に比べて電磁ノイズの影響を受けにくく高速伝送が可能で,特に電磁ノイズを伴う過酷な環境下で使用される産業機器などにおいて,有用なデータ伝送手段となる。

また,基板間やモジュール間で電気的な絶縁ができるため,人体に接触するような医療機器や,計測機器などでその効果を発揮する。

今後,特に医療機器や印刷機器では,4Kや8Kの画像を扱い,より大容量のデータを高速伝送するニーズが想定されている。同社では双方向1chの光アクティブコネクタを製品化しているが,一層の大容量伝送のニーズに応える,単方向2chで最大16Gb/sの大容量データの高速伝送を実現する新製品を投入する。

主な仕様は以下の通り。
・広帯域伝送速度:20Mb/s~16Gb/s(8Gb/s/ch)
・最大16Gb/sの伝送が可能(同社従来品:20Mb/s~6Gb/s)
・プラグ部へ電気・光変換機能を内蔵した小型デバイスを実現
・形状:長さ9.1×幅12.7×高さ6.5mm(嵌合時) 同社従来品同等
・高速信号のノイズ対策や電気絶縁が容易

応用として,医療機器,業務用印刷機器,計測機器,セキュリティカメラ,ロボット,産業機器などの機器内ユニットやモジュール,基板間の信号接続(例:本体制御基板と画像処理基板間の接続)などを想定している。