米Stratasys Ltd.の日本法人,ストラタシス・ジャパンは,慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)が「ファブキャンパス」の一環としてインターネットと3Dプリンター群をつなぐ「Makerbot イノベーションセンター」システムの運用を開始したと発表した(ニュースリリース)。
メディアセンターのファブスペースに設置された複数台のMakerBotの大学との遠隔授業,遠隔コラボレーションを検討していく計画。
「MakerBot イノベーションセンター」は,大学や組織がより迅速なイノベーションと,より緊密なコラボレーションを行ない,より効果的に切磋琢磨することを促進するためにデザインされた3Dプリンティングシステム。
ユーザが「MakerBot イノベーションセンター」・マネージメントシステムに3Dファイルを送ると,SFCの「MakerBot イノベーションセンター」に接続されている3Dプリンターへアサイン,プリントされる。
3Dプリンティングのステータスはリアルタイムで取得することができ,プロセスが完了するとメールで完了通知が送信される。また,ネットワークに接続するプリンターの台数は,学部や授業のニーズによって拡張することも可能。
今回インターネットと3Dプリンター群が繋がれたことで,より快適な利用環境が実現されたが,それだけでなく,ネットによって初めて可能となる遠隔アプリケーションの可能性を具体的に想像できるようになった。SFCではこれを基点として,最終的には,地球上のさまざまなデジタル工作機械がすべてネットワークでつながるファブ地球社会基盤システムを構築し,教育研究の両面において,新しいものづくりを牽引していきたいとしている。
「MakerBot イノベーションセンター」は,米ペンシルバニア州立大学,メリーランド大学など,20ほどの海外の先進的な大学などで導入されているが,日本ではSFCが初の導入例となる。