ドコモら,5Gで8K映像のリアルタイム伝送に成功

NTTドコモは,ノキアと共同で実施した第5世代移動通信方式(5G)技術検証実験において,8K映像のリアルタイム無線伝送に世界で初めて成功した(ニュースリリース)。

ドコモは,ノキアと2014年5月から5Gに向けた無線通信技術の実験協力を進めており,2014年12月には屋内において,さらに2015年11月には実際の商業施設において,2Gb/s以上の5Gミリ波通信実験に成功している。

今回の実験では,ドコモとノキアが共同で開発した5Gミリ波無線伝送実験環境と,NTTメディアインテリジェンス研究所が開発した次世代映像圧縮方式「H.265/HEVC」(HEVC)対応の8K HEVCリアルタイムエンコーダを組み合わせることにより,4K映像の4倍,フルHD映像の32倍のビットレートとなる48Gb/sの8K映像を,145Mb/sから85Mb/sの間で複数のビットレートの信号に圧縮し,リアルタイム伝送した。

ドコモは,5Gの通信ネットワーク及び,さらなる高画質映像配信サービスなど,今後も最先端ネットワークに関する研究開発に取り組んでいくとしている。

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