OPTICS&PHOTONICS International Exhibition(OPIE`16)の会期初日の5月18日(水)に,展示ホールA内特設会場において「レーザー微細加工セミナー」が開催される。レーザーは機械加工に比べ、高精度な加工品質が期待され、微細で精密な加工特性も得られることから製造現場への導入機運が高まっている。
今回、微細加工に有効とされる短パルスレーザーの特性から実際の応用、レーザー開発に対する要望など斯界でご活躍の方々が解説する。参加費は無料。
展示会OPIE’16セミナー
『レーザー微細加工セミナー』
https://www.opie.jp/seminar/projects/semi/1/11#seminar_id_47
日時:2016年5月18日(水) 11:00~13:30
会場:パシフィコ横浜 展示ホール特設会場A
〒220-0012 横浜市西区みなとみらい1-1-1
http://www.pacifico.co.jp/promoter/facilities/annex/
主催:(株)オプトロニクス社
【プログラム・講演概要】
◆短パルスレーザー加工の特性と微細加工応用
藤田雅之様(レーザー技術総合研究所)
加工用レーザーのパルス幅は連続光からフェムト秒パルス光まで10桁以上もの広い範囲から選べるようになってきた。パルス幅が変わることでレーザー加工がどのように変化するのかを理解することが重要となっている。本セミナーでは、微細加工を得意とする短パルスレーザーに着目して短パルス光と物質の相互作用について解説を行う。また、次世代の軽量素材であるCFRP(炭素繊維複合材)を例として、レーザーのパルス幅や波長が加工に及ぼす影響を紹介する。
◆自動車分野におけるレーザーを用いた微細加工
榊田正之様(タマリ工業)
近年、ナノ秒やピコ秒などの短パルス発振レーザーを使った加工の開発が始まっている。特に生産量の多い、自動車産業界でも同レーザーを使った部品加工の開発が始まり、生産機の導入も始まった。弊社は、数ワットの低出力から、数キロワットの高出力のレーザーを使った、レーザー溶接や切断、表面改質など様々なレーザーを使った加工の、汎用機や自動機の製造販売をしていて、短パルスレーザの生産機も手がけている。本講演では、いくつかの事例などを紹介する。
◆微細レーザー加工機とそのアプリケーション
中川清隆様(三菱重工工作機械)
近年レーザ加工は、機械加工や放電加工の代替技術として期待されている。その理由として、非接触加工のため工具摩耗がなく、金属材料に限らず非導電性の硬脆材料から樹脂に至るまで幅広い材種に適用可能なことが挙げられる。短パルスレーザ加工は、より微細で高品質な加工面が得られるため、様々な産業分野や部品加工への適用ニーズが高い。そこで、短パルスレーザにおける加工方法の違いにより加工能力に優位差が有ることを説明し、これを適用した微細レーザ加工の事例を紹介する。
◆Coherent Inc 50年の歴史とレーザ微細加工応用
山﨑達三様(コヒレント・ジャパン)
Coherent Incは今年で創立50周年を迎える。弊社の事業拡大は、エレクトロニクス業界における応用の拡大とともに進んできた。Superior Reliability & Performanceをキャッチフレーズに掲げ、過酷な生産ラインに適応する高信頼性、長寿命のレーザ発振器の設計、開発に力を入れている。当社はガスレーザ(CO2レーザ、エキシマレーザ)、半導体レーザ、全固体レーザ(ナノ、ピコ、フェムト秒発振)、ファイバーレーザに至る豊富な製品ラインアップを誇り、加工から、計測、検査まで幅広い応用に最適なレーザをご提案している。講演では、Coherent社がこれまで牽引したレーザ応用にて微細加工を中心に紹介するとともに、昨年より市場導入している最先端のレーザ発振器(新製品)について紹介する。
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