アバールデータは,2014年に発売開始した「光切断法」による三次元画像処理ライブラリ「AZP-ALS-01」を改良したバージョン2.0を2016年2月3日より発売開始する(ニュースリリース)。オープン価格。
三次元画像処理ライブラリ「AZP-ALS-01」は,従来の光切断法の欠点でもあった測定スピードの遅さや,光沢のある物の測定ができなかった点を解決するために開発された。光切断法による三次元形状測定において,スリット光に従来のレーザ光に変わり白色LEDを用いる事で,三次元形状とカラーのテクスチャ情報を取得し,形状検査とテクスチャの検査を同時に可能とした。さらにスリット光の中心位置抽出アルゴリズムを見直し,より高速,高分解能化を実現している。
今回のバージョンアップでは,(1)CPU処理速度高速化(従来ソフトの約5倍)を実現。撮像カメラを垂直に設置することで(2)縦横比の等しい画像の取得でき(3)デプスマップおよびテクスチャ画像が鮮明になった。
「AZP-ALS-01」は,高額な撮影機材を用いなくとも,従来技術と比べ高精細かつ高速で測定を実現できる。一般的なカメラで撮影した画像検査では,検査対象物の凹凸の影響によりできた「影」なのか「汚れ」のか判断が難しい場合が多くあったが,高さも同時に測定することにより,製品の欠け,キズ,汚れなどの検査項目が一度の測定で可能となり,自動車,鉄鋼,建築,食品業界などへの応用が期待されるとしている。
なお,製品の構成は「AZP-ALS-01」に加え,画像入力ボードと専用の照明を併せての販売となる。