パナソニックは,可視光通信技術を発展させた独自の「光ID」技術を用いて,デジタルサイネージやLED自照式看板等とスマートフォンを連携し,詳細情報の提供を可能にする「光ID」プラットフォームサービスを,2016年4月より開始する(ニュースリリース)。
また,「光ID」の送信機能を内蔵したデジタルサイネージ用ディスプレイやLED看板用「光ID」送信機を,2016年4月より順次発売する。
同社は,2014年12月に,LED光源を高速点滅させることでさまざまな情報を送ることができる可視光通信技術を発展させ,その光源から送信されるさまざまな情報を搭載したID信号(「光ID」)を,スマートフォンのイメージセンサーと専用アプリを用いて高速受信する技術を開発した。
この技術は,スマートフォンに専用のアプリケーションソフトをインストールするだけで,受信側のスマートフォンと送信側の「光ID」の送信機器(デジタルサイネージ、LED照明など)の間での「光ID」送受信を可能とするもの。
昨年12月の技術発表以来,この技術について,展示会場や空港,鉄道会社様等での「情報配信,施設案内」,街中などでの「イベント」活用,ファストフード店や流通における「来客・送客」用途,さらには「看板広告」での活用について,各種業界に提案してきた。
その結果,既に決定・公表されている東京ビッグサイトでの採用に加え,東京都中央区銀座にて実施されているイルミネーションイベント「GINZA ILLUMINATION ヒカリミチ 2015」の期間中に,「光ID」の体験イベント「ヒカリで銀ぶら」が実施される。さらに,東京急行電鉄において,「光ID」を送信する情報配信媒体の試行設置も決定した。
こうした納入決定および試行設置を経て,同社は,2016年4月より,この技術を活用するためのプラットフォームサービスの提供と各種「光ID」送信機の発売を開始し,「施設案内」「イベント」「来客・送客」「商品情報配信」「看板広告」等での活用を一層訴求していく。