【科学技術フェア】アイ・アールシステム,高感度非冷却赤外線カメラエンジンを展示

アイ・アールシステムは,「光とレーザーの科学技術フェア」(11月17日〜19日,科学技術館」において,イスラエルSemiConductor Devices製の高感度非冷却赤外線カメラエンジン「VOXI」の実機の展示およびデモを行なっている。

この赤外線カメラエンジンは素子に画素サイズ17μmの非冷却酸化バナジウム・マイクロボロメーター(画素数640×480)を用いており,31×31×30mmと非常に小型で,低消費電力(<1.1W)となっている。

高感度も大きな特長で,NETD<35mK@F/1,30Hzとなっている。検出波長は8〜14μm。ただしワイドバンドを選択することも可能(3〜5μmおよび8〜14μm)。さらにシャッターレスなので大事なシーンを逃すこともない。

ビデオ出力もCameraLikやアナログなど多彩なため使い勝手も良い。もともと軍事用途も想定して開発されていることから堅牢性も高く,同社では監視カメラやサーモグラフィなどの機器組込みに最適だとしている。

同社ではこのカメラエンジンにレンズをセットし,140万円で販売している。