ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ,4K外科手術用内視鏡システムを開発

ソニーとオリンパスの医療事業合弁会社であるソニー・オリンパスメディカルソリューションズは,4K外科手術用内視鏡システムを開発した(ニュースリリース)。2015年10月上旬からオリンパスが販売を行なう。

ソニー・オリンパスメディカルソリューションズは2013年4月に設立したが,今回発表した製品が第1号となる。ソニーの映像技術とイメージング技術,オリンパスの光学技術を融合し,製品化に結びつけた。同社代表取締役社長の勝本徹氏は「会社設立の発表時に,2015年10月の製品発売を目標に掲げていたが,これを達成するため,設立以前からソニーとオリンパスとの間で既に製品化に向けて具体的に動いていた」と述べた。

システムはソニーが開発した31型(ラック側)/55型4Kモニターと4Kレコーダ(2016年年初発売予定),オリンパスが開発した内視鏡を接続する4Kカメラヘッドとカメラコントロールユニット,高輝度光源装置で構成されている。

今回高精細映像を取得するため,硬性内視鏡には2次スペクトルの発生を抑制するEDレンズを採用。4Kモニターでは反射光や映り込みを防ぐため,液晶パネルとガラスの間に樹脂を挟みこんだ。

オリンパス取締役・専務執行役員はの田口晶弘氏は「外科手術の現場において4K内視鏡システムをデファクトスタンダードにしていく」と意気込み,グローバル市場において現状20%のシェアを30%に引き上げるとしている。ソニー・オリンパスメディカルソリューションズでは既に新たな製品の開発にも着手しているとし,当初の目標としている2020年の売上高700億円を目指すとしている。