アマダホールディングス(アマダ)は,米Lumentum Holdings(Lumentum)の子会社に対し,40百万米ドルを上限として出資すると発表した(ニュースリリース)。
Lumentumは,光通信メーカの米JDS Uniphase(JDSU)が,2014年度6月28日決算時点で売上高の約46%を占める光通信および商業レーザ関連事業を担う分野を分離し,新規設立する企業。JDSUとアマダは2008年よりレーザ発振器の共同開発・供給で提携関係にある。
今回の出資目的は,レーザ事業においてファイバレーザと昨年発表した次世代のダイレクト・ダイオード・レーザ(DDL)発振器の共同開発・供給パートナーであるJDSUとの関係をより強化することにある。
今後,レーザマシンの主流はCO2レーザからファイバーレーザとDDLへと急速に移行していくことが予想され,この進歩と多様化が著しいレーザ関連技術の開発と,市場競争力のある商品化に迅速に対応していくための提携強化としている。
JDSUは米国NASDAQに上場しており,光セキュリティ・作動製品事業,ネットワーク・サービス事業,光通信・商業レーザ事業を展開し,アマダのファイバレーザやDDLの励起源となっている高出力のレーザダイオードの技術力を有している。
昨年9月,JDSUは既存事業をViavi Solutions(Viavi)とLumentumの2社に分割し,新設するLumentumも米国NASDAQへ上場する企業再編の実施を発表した。分割は2015年の第3四半期に行なわれる予定。
これにより,Viaviは光セキュリティ・作動製品事業,ネットワーク・サービス事業を展開し,Lumentumは光通信・商業レーザ事業を展開する。これに併せアマダは,Lumentumの子会社への優先株取得による出資を実施し,Lumentumとの関係をより強固なものとするとともに,レーザ事業の強化をはかってまいく。