シチズン電子は,世界トップクラスの発光効率を実現した照明用LEDパッケージ「COBシリーズVersion4(計207モデル)を開発した(ニュースリリース)。素子などの適用部材の見直しや改良を行ない,光の取り出し効率と放熱性を高め,同社従来品と比較して発光効率・光量を最大15%向上した。
近年では明るさにとどまらず,演色性の向上など光の質を求めるニーズが高まっている。今回,超高演色タイプ(Ra 97 typ.)と好ましい色味タイプ(Below B.B.L.)のラインアップを充実させた。また,スタンダードタイプ(Ra 80 min.)では6500Kのカラーバリエーションも追加し,計207モデルを一斉にラインアップする。
今回,パッケージの改善により放熱性を高め,1個のLEDパッケージに従来よりも多くの電力を流せるようになった。駆動範囲を拡大する事で得られる光量範囲が広がり,明るさが最大50%アップした。
具体的には,アルミ基板に直接LED素子を実装し,放熱性に優れた構造のチップ・オン・アルミ工法(同社特許)を採用。さらに,照明器具を構成する際の配光設計を考慮し,発光面から均一な光が得られるようにLED素子を配列した。
同社は5月5日よりアメリカ・ニューヨークにて開催される「LIGHTFAIR INTERNATIONAL 2015」に同製品を出展する。