NICT,フォトニックネットワーク技術など日欧共同公募第2弾の研究開発を開始

情報通信研究機構(NICT)では,「新世代ネットワークの実現に向けた欧州との連携による共同研究開発および実証」について,受託者を決定し,平成26年10月1日から研究を開始したと発表した(ニュースリリース)。

NICTは日欧共同公募の第2弾として,欧州委員会の「HORIZON2020」と連携し,2課題について平成26年1月から4月まで研究開発の提案を募集したところ,計12件の応募があり,合同評価委員会及び国内評価委員会を経て,受託者を決定した。
研究開発課題及び受託者は以下の通り

課題A 大規模スマートICTサービス実証基盤を用いたアプリケーション実証
日欧が連携する都市型Smart ICT実験環境の創出
FEderated interoperable SmarT ICT services deVelopment And testing pLatforms(FESTIVAL)
受託者:[代表研究者] 国立大学法人大阪大学(松岡茂登教授)
京都産業大学(秋山豊和准教授), 一般社団法人ナレッジキャピタル, 立命館大学総合科学技術研究機構(西尾信彦教授), 株式会社アクタスソフトウェア, 株式会社JR西日本コミュニケーションズ, 株式会社社会システム総合研究所
EU側共同受託者: [Coordinator] Commissariat à l’énergie atomique et aux énergies alternatives(フランス) ,Universidad de Cantabria(スペイン),Engineering Ingegneria Informatica S.p.A(イタリア), Easy Global Market(フランス),Inno TSD(フランス), Ayuntamiento de Santander(スペイン),Sopra(フランス)
課題B 高い密度で集中するユーザに対応可能なアクセスネットワークの開発
高密度ユーザ集中環境下におけるフォトニックネットワーク技術を用いた次世代無線技術の研究
Radio technologies for 5G using Advanced Photonic Infrastructure for Dense user environments(RAPID)
受託者:[代表研究者] 国立大学法人大阪大学(村田博司准教授)
学校法人同志社(戸田裕之教授),独立行政法人電子航法研究所,株式会社日立製作所,一般財団法人電力中央研究所,コーデンテクノインフォ株式会社

EU側共同受託者: [Coordinator] Universität Duisburg-Essen(ドイツ),University of Kent(イギリス),Corning Optical Communications(ドイツ),Siklu Communications(イスラエル),Exatel S.A.(ポーランド)

研究期間は,平成26年10月1日から平成29年9月30日までの3年間。研究開発経費は,課題AB共に210百万円/3年間となっている。なお,欧州の研究機関に対しては欧州委員会から経費が提供される