シャープ,1系統の回路で調光と調色が可能な照明用LEDを発売

シャープは,ダウンライトやスポットライトの光源向けに,業界で初めて,1系統の回路のみで調光と連動して調色する照明用LEDデバイス「GW6NGWJCS0C」「GW6TGBJC50C」の2機種を開発,9月より発売する(ニュースリリース)。

白熱球など従来の光源は,照度(明るさ)を変えると色温度(光の色)が変化する特性がある。この照度と色温度の関係によって定義される特定の領域において,人は心地よさを感じる効果があると言われており,普及が拡大する照明用LEDデバイスについても同様の特性に対するニーズが高まっている。

発売するLEDデバイスは,LEDチップを2種類の蛍光体樹脂で封止することで2色の光源を有し,各光源の出力を変えることで光色を混ぜ合わせて調色(色温度:2000K~3000K)する。従来,2色の光源の出力を制御するには2系統の回路が必要だが,独自の電流制御技術により,1系統の回路のみで調光と連動して調色する特性を実現した。LED照明の回路設計を簡略化できるため,灯具への組み込みが容易になる。

また,長年培った「銭形」パッケージ(高密度実装)技術により,光源部の面積が小さく,明るさと色のムラが少ない,高品位なLED照明の光学設計が可能。さらに,演色評価数(Ra)94の高い演色性能により,照明対象物が持つ自然な色を忠実に再現できるとしている。

サンプル出荷は8月22日から。サンプル価格は12Wクラスの「GW6NGWJCS0C」が1,500円,35Wクラスの「GW6TGBJC50C」が3,600円となっている。