リガクは,可搬型X線応力測定装置「SmartSite RS」を開発し,国内販売を開始した(ニュースリリース)。
今回開発した装置は,幅114×奥行248×高さ111mmの最小,3kgという最軽量を実現したヘッドユニットにより,内径200mmの配管内部を測定可能となっており,対象物が屋外の構造体であれば標準装備のキャリーケースに入れて持ち運び,その場で応力測定することができる。
また,電源確保が困難な場所でもバッテリー(オプション)によって駆動することも可能。短時間で測定できることも大きな特長となっている。さらに高感度なピクセル型半導体2次元検出器を採用したことで,一般的な試料をわずか60秒で測定できる。主な用途は配管の内部で発生する応力腐食割れの検査,大型クランクシャフトの金属疲労検査,橋梁溶接部の残留応力測定など。なお,海外販売は10月1日からを予定している。