日本フォトニクス協議会は6月5日,ちよだプラットフォームスクエア(東京都千代田区)において定例研究会を開催。招待講演として早稲田大学・教授で光産業技術振興協会 光産業動向調査委員会・委員長の小林直人氏が「最近の我が国の光産業動向と国際会議における研究成果」をテーマに講演した。
光産業市場は復調の兆しを見せ始めているものの,牽引役の太陽光発電分野が押し上げているのが実情で,分野別にみれば,明暗が分かれる。中でも光情報通信産業は長らく横ばいの状態が続いている。小林氏は「我が国の光通信技術に関する研究開発を見ても,世界に比べて重要な技術分野で遅れが目立つ」と指摘した。このため,日本の光通信産業の活性化に向けて,より戦略的な展開の実行と,光情報通信企業の経営戦略の重要性を説いた。