富士フイルム,最短2mmの距離から観察できるメガピクセルCMOS採用の内視鏡を発売

富士フイルムは,同社内視鏡システム「Advancia(アドバンシア)シリーズ」用の汎用スコープとして,メガピクセルCMOSセンサを搭載し,高精細・高画質を実現した上部消化管汎用スコープ「EG-600WR」と下部消化管汎用スコープ「EC-600WM」を,6月16日より富士フイルムメディカル通じて発売する(プレスリリース)。

同社の内視鏡システムには,キセノン光源と,レーザ光源の2種類がある。キセノン光源の内視鏡システムでは,白色光での通常観察や,コントラストが高い画像をリアルタイムで生成する分光画像処理機能FICEを用いた観察が可能。レーザ光源の内視鏡システムでは,さらにレーザ光源専用スコープによるBLI(Blue LASER Imaging)機能を用いた観察を行なうことができる。

新製品は,キセノン光源を用いた「Advanciaシリーズ」用の汎用スコープで,同社のスコープとして初めて,イメージセンサーにメガピクセルCMOSセンサを採用した。このCMOSセンサと,同社独自の画像処理技術を組み合わせることにより,優れた解像度を持つ明るい静止画と,高精細で滑らかな動画を得ることができる。

また,分光画像処理機能FICEを使うことで,表層血管・病変の視認性のさらなる向上が期待できる。さらに,新設計したレンズを搭載することで,最短2mmからの近接観察が可能となった。これにより拡大機能を使うことなく,スコープを近づけるだけで65倍相当の拡大効果を得ることができるので,病変などをより細部まで観察できる。