村田製作所は,世界最小サイズ(同社調べ)となる近接/照度センサを開発した。 2014年5月より金沢村田製作所にて量産を開始する(プレスリリース)。
近接/照度センサは,発光した光が反射して受光部に戻ってくる光量を計測することで対象物までの距離を検知できる近接センサと,受光部の光量によって照度を検知できる照度センサが一体化した製品。たとえば,スマートフォンにおいては,通話時に顔が近づくと画面をオフにしたり,屋外の明るい所ではバックライトを明るくしたりするために,広く使用されている。
昨今では,スマートフォンなどのモバイル端末において,小型,低消費電力,光学特性が安定した電子部品が求められている。そこで同社は,独自の光学設計を用いることで,世界最小サイズ(3.05×2.10×1.10mm),低消費電力(80µA@近接検知(sleep time 800ms)),カバーガラスに依存しない近接特性(カバーガラスとセンサとの距離の影響: 5mmまで影響無し)を実現する近接/照度センサを開発した。
これにより,非接触で手をかざすだけでスイッチをオン/オフしたり,周囲の明暗を検知しスイッチをオン/オフしたりするなど,さまざまな用途に対応できる。