コヒレント・ジャパン,100W出力の産業用ピコ秒レーザと封じ切りCO2レーザの新シリーズをリリース

コヒレント・ジャパンは,パルス制御機能とバーストモード操作を実現する,100Wクラスの産業用ピコ秒レーザ「HYPER RAPID 100」と,小型のガス封じ切りCO2レーザ「DIAMOND Jシリーズ」をリリースした。

このうち,HYPER RAPID 100は多段アンプを組むことにより,波長1064nm時,平均出力100W(繰返し400kHz~1MHz),また波長532nm時,平均出力65Wを実現するモードロック固体レーザで,M2<1.4の高いビーム質と<15psの短パルスによる集光ビームは多くの材料において非線形効果を用いた加工を可能にする。

Hyper RapidWEB

これにより,可視光や近赤外では透過してしまう材料も加工できるだけでなく,熱影響を抑えた加工が実現できる。このような特長によって,半導体やディスプレイ,ソーラーセルの製造におけるガラスの穴あけ,強化ガラスの切断,サファイア切断,TCO透明導電膜などの精密加工を可能にする。

一方,Jシリーズは,既存のDIAMONDシリーズの外観寸法,ビーム特性,光学系,ソフトウェア,制御インターフェースを踏襲しているが,長さ寸法が若干異なっている。また,共通のプラットフォームを採用することで,加工対象の追加・変更・タクト増により,CO2レーザのモデル変更時に,レーザ・ユニット部のシステム再設計を短縮できる。さらに導入後は最先端の診断機能により,予防保全,ダウンタイムの最小化を可能にした。

WEB用_DIAMOND Jシリーズ写真

ビーム品質はM2<1.2,高ピークパワー,高速立上り/立下り時間を特長とし,最小限の熱影響層(HAZ)で高速加工を実現する。また,RF電源をヘッドに内蔵した一体型構造のため,RFケーブルの配線を不要としている。

保証平均出力は150~400W。発振波長は10.6μmと9.4μmのモデルをラインナップ。ロール トゥ ロール高速加工,マーキング,彫刻,切断,ミシン目加工,穴あけなどのコストや設置スペースに制限がある加工に適している。

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